それでは「余杭幽勝図屏風」に書かれた薩都刺の七言絶句「西湖に遊ぶ 六首」すべてを、マイ戯訳で紹介することにしましょう。
薩都刺「遊西湖 六首」1
湧金門ゆうきんもんを潜くぐりぬけ 乗るは西湖の遊覧船
風雅を楽しむ遊客は 昔のことを思い出す
花売り娘は十八歳 水夫かこに頼んで寄せる舟
俺は船からにこやかに ポンと投げたは買花銭ばいかせん
友松は晩年、桂宮家を創始した智仁 ともひと 親王のもとにしばしば出入りし、押絵の注文などを受けていたことが、記録から明らかになっているからです。畏友・河合正朝さんの『友松・等顔』<日本美術絵画全集 11 >(集英社 1978 年)によると、桂宮淑子 すみこ 関係の記録にある「...
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