2023年10月18日水曜日

出光美術館「江戸時代の美術 『軽み』の誕生」1

出光美術館「江戸時代の美術 『軽み』の誕生」<1022日まで>

 江戸時代の美術を鑑賞しようとする際、もう少し絞れば江戸時代の絵画を鑑賞しようとする際、きわめて重要なキーワードを教えてくれる絶対おススメの展覧会です!! 洒落たカタログの「ごあいさつ」からチョット引用させてもらいましょう。

300年近い歴史を持つ江戸時代の画壇において、いつも中心的な役割を担ったのが狩野派です。とりわけ、瀟洒で淡麗な絵画表現を打ち出し、狩野派の繁栄の礎を築いた画家こそが狩野探幽でした。……その探幽は、絵画の心得をめぐって、後水尾天皇に対して「絵はつまりたるがわろき」という、すぐれて印象的な言葉を残しています。

0 件のコメント:

コメントを投稿

出光美術館(門司)「琳派の系譜」7

愛用する『能・狂言事典』(平凡社 1987年)から、「高砂」の「鑑賞」を引用することにしましょう。 編者のお一人である羽田昶さんは、能謡曲にまったく無知であった僕を親切に教導してくださった恩人です。 「光琳と能」「宗達と能」といった拙論をまとめることができたのも、ひとえに羽田さん...