4回目は「中国で買った『花卉文碗』 ばら売りのコピー品に愛嬌」でした。あの天安門事件から7年後、2度目の北京日本学研究センターに講師として出向いたとき、王府井の工芸品店で求めたペアーの煎茶碗です。
明の時代、旧暦2月中旬のお節句「花朝」で使われた12ヶ月揃いの小碗ですが、ばら売りしていたので1月と12月を買ったんです。もちろんこれは民国まで下るコピーで、本来は煎茶碗ですが、僕にとってはあくまで酒杯、紹興酒にも日本酒にもよく合います。
実は7年ほど前、『國華清話会会報』に「わが愛する三点 ジャンク?で一杯」というエッセーを寄稿したときも、この「花卉文碗」に登場してもらいました。そのときは自分で撮ったピンボケ写真でしたが、今回はプロのパーフェクト・イメージ、完全に景徳鎮官窯のオリジナルに見えます。いや、写真のせいじゃなく、年とともに欲深くなっているせいかな?(笑)
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