さっそく取り出す唐獅子の ふたの鈕ちゅうなる古香炉や!!
箱には蜘蛛の巣 張りめぐり 昔っからの塵つもる
購い得たり数銭で 毎日のごと賞玩す
かすれた銘は「乾山」と よく見りゃかすかに読めるだけ
払い拭ってよく磨きゃ 真の光輝が現われて
ただ人為なき自然の妙 おのずと優れ得も言えず
下川裕治『シニアになって、ひとり旅』(朝日文庫 2024 年) 大好きな旅行作家――下川裕治さん。デビュー作にして名著のほまれ高き『 12 万円で世界を歩く』以来のファンとして、何回かオマージュを捧げたことがあるように思います。 1 年前に出た『シニアになって、ひとり旅』...
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