さっそく取り出す唐獅子の ふたの鈕ちゅうなる古香炉や!!
箱には蜘蛛の巣 張りめぐり 昔っからの塵つもる
購い得たり数銭で 毎日のごと賞玩す
かすれた銘は「乾山」と よく見りゃかすかに読めるだけ
払い拭ってよく磨きゃ 真の光輝が現われて
ただ人為なき自然の妙 おのずと優れ得も言えず
このような静嘉堂の社会的貢献――いまの言葉でいえばメセナとかフィランソロピーという視点も取り入れられています。単なる静嘉堂名品展ではありません。それは中心となってキューレーションを行なった学芸員・吉田恵理さんの功績です。 「僕の一点」は宮川長春の「形見の駒図」ですね。カ...
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