2023年6月10日土曜日

諸橋轍次博士から受けた学恩感謝の辞5

 

 先に「先日紹介した拙稿『識字陶工木米と竹田・山陽・雲華・小竹』もチャッカリ忍び込ませました」と書きました。これはサントリー美術館で開催された特別展『木米』のカタログに寄せた巻頭エッセーです。今回とくにこれを取り上げたのは、『諸橋大漢和辞典』を引用させてもらった多くの拙文のうちで、一番新しい、直近のものだったからです。

木米がなくなったとき、親しかった篠崎小竹が墓碑銘を草しましたが、その字数は105字でした。105といえばすぐに思い出されるのは、中国の古い年中行事ともいうべき寒食ですから、早速僕は『諸橋大漢和辞典』を引いて、つぎのように書いたのです。


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