2023年1月27日金曜日

出光美術館「江戸絵画の華」6

 

都国立博物館の「琳派 京を彩る」は、チョット関係していた琳派400年記念祭をことほぐ特別展でした。ゲストキューレーターをやらせてもらいましたし、ちょうど京都の美術大学につとめていたこともあって、とくに強く印象に残っているのかもしれません。

1993年秋には、プライスご夫妻が主催した国際シンポジウム「Legacy of Japanese Art Scholarship」に参加させてもらいました。ご夫妻はカリフォルニアのコロナ・デル・マールに新しく建てた、おとぎ話に出てくるような家――マッシュルーム・ハウスにお住まいでしたが、別棟のスタディルームにおける贅沢な鑑賞体験を忘れることができません。それから谷一尚さんと一緒に泊めていただいた研究宿舎と、ご夫妻の心づくしを思い浮かべつつ、今この饒舌館長ブログを書いているところです。

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出光美術館(門司)「琳派の系譜」5

その蓋表に、金泥、銀泥、白彩 、呉須 をもって、松が絵付けされています。「光琳松」と呼ばれる単純化された松の形 ――チョッとクラゲを思わせる形は、日本絵画の特徴ともいうべきシンプリシティーの極致だといって もよいでしょう。 それを頭に乗せた松全体のフォルムが、とてもやさしい こと...