2022年5月18日水曜日

山種美術館オンライン講演会2

 


この作品については、去年追悼の辞を捧げた武田光一先生が『美術研究』348号に発表した名論卓説があって、すべてが尽くされています。

詳細はそれにゆずって、ここでは伊勢松阪から出た黄檗僧・終南浄寿が加えた、印象深い七言絶句の戯訳だけをアップすることにしましょう。

  おんぼろ橋に差す夕日 すでに真紅に染まってる

  川が一筋流れてる 枝垂れ柳が両岸に……

  急に旅人やってきて 渡しの水夫かこを呼んでいる

  深き碧みどりの入り江には 小さな舟がユラユラと……

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

追悼シンポジウム「高階秀爾館長と大原美術館」6

   しかし三浦さんの名司会のもと、 我々は 高階先生の多面的な超人振り に 改めて 感を深くする とともに、 聴講者の心にも深い感銘を与えたように感じられました。終了後、近くのつね家さんに席を移して先生に杯を献じましたが、やはりシンポジウム中は緊張していたせいでしょうか、 つね...