酒を把りて月に対する歌
李白生れる以前から もともと月は存在し
単に李白が下にいて 吟じただけだ かの名詩
今や李白はもうすでに 仙人と化し冥界へ……
蒼穹にある月だけが 何度も満ち欠け繰り返す
今なお李白の名吟を 暗唱している現代人
十五夜迎えりゃ月もまた 李白の時代とおんなじだ
俺は李白を学びつつ 輝く明月 眺めてる
だけども月は李白など 認知しているはずがない
荻生徂徠「稲子善の作に次韻す 五首」(5) 江戸城 紫煙に囲まれて 東海 潮 うしお が 流れてる はるかに夕日を眺めつつ 杯 さかずき 挙げて酒を酌む 富士の雄姿を見たいという 気持ちが君にあるならば 我が家の白雪楼からの 眺望 惜しまず差し上げよう
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