彦九郎日本に還るに詩を作りて之れを餞とす
浮き草みたいに二度までも 我が中国へやって来た
国に帰れば誇らしく 語るんだろう渡航歴
はたちの青年 剣と玉 身に帯び皇居に参内し
星も瞬く真夜中に 宿直とのいの役をやってきた
三年過した客人まろうどに 送別の歌 贈りたい
大海原をスイスイと 無事に故国へ万里越え……
その旅のあといつの日か 必ず戻って来て欲しい
別れの竹と花束を いま贈るのは止めとこう
「僕の一点」は吉澤雪庵の「寒山拾得図」ですね。大きな絹本の掛幅 画 です。 右側の拾得 は岩を硯にして墨を摺り、左側の寒山は筆を右手に持って岸壁に文字を書こうとしています。拾得の後には、チョット羅漢のように見える豊干禅師が座って寒山の方を見ています。これを見てすぐ思い出すの...
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