とくに佐藤康宏氏がはじめて紹介した蕪村筆「倣唐寅夏山訪隠図」の意義は、きわめて大きいものがあります。このような唐寅への尊敬を高めた契機として、仮託本ともされる『唐六如先生画譜』があったようにも思われます。
さらに唐寅は明時代を代表するすぐれた詩人でもあり、それは画家にして俳諧師であった蕪村の生き方とまったく同じでした。しかも唐寅はみずから「江南第一風流才子」と名乗った自由人でしたから、それも蕪村が強く憧れ、理想とするところだったにちがいありません。
この狂歌絵本『花の兄』の所蔵者は浦上蒼穹堂さんです。浦上蒼穹堂さんには、先代のご主人から2代にわたってお世話になってきました。とくに現在のご当主は『北斎漫画』の大コレクターとして有名ですね。いや、画狂人北斎にならっていえば「漫画狂人」というべきかな( ´艸`) カタログ解説に...
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