2022年3月20日日曜日

菅原真弓『月岡芳年伝』7

 

これは恩師の小林忠先生が、その恩師の有名な論文のタイトルにならって考え出してくれたものだと、書いてあるじゃ~ありませんか!! 山根先生が天上で本書をご覧になったら、菅原さんの「芳年研究序説」から本書への成長振りに、ご自身を重ね合わせたことでしょう。

はじめて僕が、大蘇月岡芳年に関心を向けたのは、昭和48年(1973)夏、今はなきリッカー美術館で「新生面を開いた明治浮世絵展 清親・芳年・国周」を見たときでした。高橋誠一郎先生のコレクションだけで構成された、とても上質な特別展でしたが、じつは先生の浮世絵遍歴も、芳年から始まったのでした。先生はつぎのように述べています。

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