2021年11月22日月曜日

鹿島美術財団東京美術講演会5

 

A 近衛家煕『槐記』(享保14年<1729413日条)

 宗達ガ画ハ影坊子ヲウツシ得タルモノナリト云、尤モノコトナリト仰セラル

B 菊岡沾涼『近世世事談』(享保18年<1733>)

 光琳絵 此流はしやうじにうつるかげを見て、書いだせしものなり

C 富田景周『燕台風雅』(寛政3年<1791>)

田原屋宗達、字伊年、金沢に匏系すること四、五年なるべし。其の子宗説<説一に雪に作る>亦来寓す。公、宗説に命じて金城竹殿に画かしむ。相伝う、此の時生竹を伐り取り、之れを燭前に立て、夜、其の竹影に倣い、之れを写すと云う。

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京国立博物館「神護寺」7

  古川さんは神護寺薬師をもともと神願寺の本尊であったという説に立っているようですが、神願寺が宇佐八幡神の神託によって建立された寺院であったことを特筆大書されているのです。僕は拝読して快哉を叫びたいような気持ちになりました。 神護寺薬師は弘仁貞観時代を象徴する仏像です。もっと...