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2021年8月28日土曜日

サントリー美術館「ざわつく日本美術」17

 

 


 サントリー美術館「ざわつく日本美術」展も、残り2日となりました。先日、カタログのフキダシに書き込む一言という宿題をみずからに課しましたが、いくら考えてもなかなかうまいのが思い浮かばないので、江戸川柳から次の一首を頂戴することにしました。

  琴はたまたま三味線は毎夜なり

 愛用する浜田義一郎編『江戸川柳辞典』(東京堂出版)に載る名吟です。浜田先生は、「琴は奥方、三味線は町屋出の妾の芸、殿様は奥方へ行くのはたまたまで妾に入り浸り、賑やかに鳴らすという謎句である」と解説されています。

陶淵明が童子に持たせた琴を奥方、秋波をおくる紅い湯文字の美人をお妾さんに見立てれば、衝立のなかの淵明先生は、この江戸川柳をそのまま実践していらっしゃるにちがいないと思われてきます。

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