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2021年7月2日金曜日

三菱一号館美術館「三菱の至宝展」3

 

立場上、僕はこの特別展の総監修ということになり、カタログに巻頭エッセーを書くハメになりました。いや、「名文家の俺に書かせろ!!」と言ったような気がしないでもありませんが(笑)、その初めと終わりの一節を、モトゲンから引用することにしましょう。

土佐国(高知県)安芸郡井ノ口村の地下浪人の家に生まれた岩崎弥太郎が、苦心惨憺の末、知人を誘って海運業を営む九十九商会――現在の三菱を興したのは、明治3年(1870)のことであった。今年令和2年(2020)は、それから数えて150周年の節目に当たっている。これを記念する特別展が、この「三菱の至宝展」にほかならない。

三菱ゆかりの静嘉堂文庫と東洋文庫、三菱経済研究所、三菱一号館美術館、さらに三菱金曜会や広報委員会が力を合わせ、その優れたコレクションの全貌を堪能していただけるよう智恵を絞った。三菱が文化的に果してきた貢献――現代の言葉でいえばフィランソロフィーをも感じ取っていただければ望外の喜びである。

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