盛唐・杜甫「梅雨」 *これは和歌のように読んでください。
僕の住む成都・犀浦[さいほ]の道の辺に 四月になれば梅の実熟す
鬱陶[うっとう]しくそぼ降る雨に満々と 長江の水 流れゆきたり
粗末なるカヤ葺き屋根は漏りやすく 雲・霧 垂れ込め晴れ間も見えぬ
水中の蛟龍[みずち]喜び水面は 岸辺に沿って渦巻いており
小松氏は大変興味深い一話から巻頭論文を始める。東京国立博物館では、根来や根来塗が俗称であるとして、典型的作品であっても、題箋には「漆塗」「朱漆塗」と表記することが慣例となってきたという。小松氏は漆が塗料として誕生した歴史を遺品と文献の両面から明らかにしたあと、根来塗と直接的...
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