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2021年6月14日月曜日

静嘉堂文庫美術館「旅立ちの美術」6

 


「旅立ちと酒」といえば、ほとんど欠かさず見ている「酒場放浪記」のナビゲーター俳人・吉田類さんの素晴らしいエッセー集『酒は人の上に人を造らず』(中公新書)に、次のような一節があるのを思い出しました。

立ち飲みは、古くは“立ち酒”と呼ばれていた。“出立”あるいは“別れ”に際して酌み交わす酒の儀式だった。一種の“旅酒”とも言えよう。いつの間にか自らの習慣となった“旅酒”と俳句。とりわけ、絵画か映像をイメージさせる蕪村の句に共感する。「狐火や髑髏に雨のたまる夜に」。ともすればネガティブな現実を蕪村が詠めば、シュールで美しい心象風景となる。

 立ち飲み=別れとなると、角打ち[かくうち]は自分ひとりのときだけにして、親しい友達とはやはり小あがりでジックリ腰を落ち着けてやるのがいいみたいですね。とはいえ、かの天羽さんに連れて行ってもらった築地の立ち飲みやは旨かったなぁ(笑)

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