辻惟雄さんが評伝「奇想の系譜――江戸のアヴァンギャルド」を『美術手帖』に連載したのは昭和43年(1968)、選ばれたのは岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、歌川国芳の5人でした。その2年後もう一人長沢芦雪が加えられ、蕭白描く奇妙な寄り目の墨龍が表紙を飾る『奇想の系譜』(美術出版社)が出版されたのでした。
僕はこの本がいかに革命的であったかを述べたあと、しかしそれは当時の日本社会の反映でもあったことを指摘し、つぎの文章を締めくくりにしたのです。
その9月26日が「琳派の系譜――宗達、光琳と江戸琳派」の内覧会 でした 。内覧会のあと、宿舎となっているプレミアホテル門司の大ホールで 、出光美術館(門司)開館25周年記念を祝うレセプションが開かれました。一緒に理事をつとめている河合正朝さん は トルコの イスタンブールから...
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