秋懐 二首 その1
ひとひらの雲 空の果て 木々 鮮やかに紅葉し
時に感じて見下ろせば 旅人[りょじん]の心 悲しみに……
落ち葉 散り敷く高殿に 光陰矢のごと流れゆき
大海の靄[もや]果てしなく 愁いもいよいよ深くなる
酔えば隠者の庭の菊 採って夕餉[ゆうげ]のおかずとし
病気がちにて髪の毛に 秋の霜さえ見え始む
要領悪い役人が 傲慢不遜となじられて
髪 振り乱し歌いつつ 彷徨[さまよ]うさまは楚の狂人
「僕の一点」は歌川国芳の「役者夏 之 夜 図」(出光美術館蔵)ですね。日は落ちてもまだ残る 暑さ を逃れ て 涼を求め、隅田川は両国橋のたもとに当代人気歌舞伎役者10人 が勢ぞろいしています 。もちろんこんなことが 起こる はずもなく、筆者歌川国芳の イマジネーションが...
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