仲町さんはみずから巻頭論文「描いた女性たち――平安時代から江戸時代を中心に――」を執筆してくれました。お陰で1397号として出版された特輯号は、とても充実した内容となりました。もっとも『國華』ですから、洛陽の紙価を高めるまでには……(笑)
僕は谷文晁の「江村晩晴図」と愛妻幹々の「雪景楊柳図」がそっと寄り添う一幅の解説を書くとともに、序文「『女性画家』特輯に当って」を担当しました。男仮名と呼ばれた万葉仮名と、女仮名といわれた平仮名の違いから説き起こした序文は、「これは河野さんの私見だか、愚考だかが述べてあるだけで、序文とは呼べないんじゃ~ないか。第一長すぎるよ」と、編輯委員から呆れられたのでした(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿