秋田県立近代美術館特任館長・仲町啓子さん
先日に続いて、女性美術館館長をもう一人紹介させてもらいましょう。AKB――秋田県立近代美術館特任館長の仲町啓子さんです。実践女子大学でも研究教育を続ける仲町さんは、饒舌館長と同じく山根有三先生に教えを受けましたから、僕とは兄弟弟子なんです。仲町さんの琳派研究からは、長きにわたって僕も示唆を受けてきました。
もう15年も前の話ですが、二人で琳派に関する講演会に出たことがあります。JR東海の依頼で、会場は1500人も入る読売ホールでした。まず僕が前座をつとめ、そのあと仲町さんが新知見を含めて俵屋宗達の芸術についてしゃべることになっていました。僕は琳派の本質とは何か?という問題を取り上げ、一言でいえば簡潔性(シンプリシティー)に求められるという結論へもっていくことにしました。
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