2020年7月30日木曜日

山本勉さんの愛猫・ルリちゃんへ7



尾形先生がおっしゃるように、猫は夕顔の花をじゃれるともなく噛んでいるのですが、ここにはマタタビの花が意識されているように思われてなりません。夕顔もマタタビの花も白い花で、ともに夏の季語ですから、呼応しやすいともいえましょう。マタタビは秋の季語ですが、マタタビの花は夏の季語だそうです。
マタタビの花なら猫も狂ったように噛むところですが、同じ白い花といっても夕顔ですから、じゃれるともなく噛んでいるようだ――と詠んだのではないでしょうか? それを「余所ごころ」といったのではないでしょうか?
ヤジ「ネコが狂っちゃうのはマタタビの実の方で、花じゃ~ないだろ!!

0 件のコメント:

コメントを投稿

渡辺浩『日本思想史と現在』8

  渡辺浩さんの『日本思想史と現在』というタイトルはチョッと取つきにくいかもしれませんが、読み始めればそんなことはありません。先にあげた「国号考」の目から鱗、「 John Mountpaddy 先生はどこに」のユーモア、丸山真男先生のギョッとするような言葉「学問は野暮なものです」...