もちろん、これらが大林さんの「作品」であることは、あとから知ったにすぎません。樋口さんも、「1960年代から70年代にかけて、妙に私の心に焼きついた詠み人知らずのコマーシャルについて後年調べると、ことごとく大林の作であったことに驚愕したことがある」と書いています。
百恵・友和の「グリコセシルチョコレート」といえば、百恵さんの遺著ともいうべき『蒼い時』に、次のごとく決定的瞬間(?)が述べられています。残間里江子さんの創作も若干入っているような気がしますが(笑) もちろん大林さんの名前も、商品名も出てきませんが、セシルチョコのための撮影であり、ここに大林ディレクターがいたことは、改めていうまでもないでしょう。言ってみれば、大林さんは百恵・友和のマッチメーカーでもあるんです(笑)
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