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2020年2月26日水曜日

根津美術館「虎屋のおひなさま」3


 
作例にあげられる『菊花図』は、かつて荻野家でほかのコレクションと一緒に親しく拝見した作品です。小林忠さんが『<荻野コレクション>聚成 江戸の絵画』(フジアート出版 1982年)を編集出版したとき、文人画36点の解説を僕に回してくれました。

もちろんその中に『菊花図』も含まれており、吉澤忠先生が『國華』953号に寄せた解説を参考にしながら、何とかまとめたことを懐かしく思い出します。あのころは結構まじめに書いたもんだったなぁ(笑)

 虎屋所蔵の鉄石筆「立雛図」はすばらしい水墨の一幅です。江戸時代の文人でお雛さんを描いた画家は少ないようですし、お雛さまといえば濃彩画が大半を占めるなかにあって、水墨というのがかえって洒落ています。虎屋さんからの特別注文だったのではないでしょうか。

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