つぎは七言律詩「人日 草堂の集い」です。人日[じんじつ]とは陰暦正月七日の節句で、五節句の一つ、この日の天候によって「人」の運勢を占ったそうです。日本では、この日に食べる七種粥の風習として伝わっているようですね。
春おだやかに晴れ渡り 赤羽川の川岸の
我が草庵も人日の ゆえか陽気に満ちている
年の初めは春求め 友を誘って遠出する
しかしこの日は世を避けて 暮らす我が家に集まった
北帰の雁が遠山に 消えてゆくのを見送って
深き谷から飛び立った 初音のウグイス楽しんだ
どぶろく客にすすめれば 一気に開く庭の梅
貴族の豪邸飾ってる 造花なんかは屁でもない
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