午後はフォーラムをサボって、美術学院の象山キャンパスにある民芸美術館を陸さんに案内してもらいました。その建築が隈研吾作品であることを聞いていたので、どうしても見たかったのです。それはちょっと小高い丘の上にあって、ガラス壁の外を鋼鉄のワイヤで保護するとともに、そこに黒い丸瓦を一定間隔で吊り下げるように構成した、とても個性的な美術館建築でした。
丘の下に古い門がありましたが、そこに使われている瓦と美しく呼応するとともに、地面に敷き詰められた黒煉瓦ともよくマッチしているように感じられました。
民芸美術館といっても、僕たちが柳宗悦の名とともに思い出すような民芸ではなく、現代工芸作家の作品を陳列する現代工芸美術館といった趣でした。
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