2019年11月5日火曜日

静嘉堂文庫美術館「名物裂と古渡り更紗」1



静嘉堂文庫美術館「名物裂と古渡り更紗」<1215日まで>(112日)

 いよいよ期待の「名物裂と古渡り更紗」展が始まりました。キャッチコピーは、「静嘉堂で初の染織展! 国宝<曜変天目>も仕覆とともに出品!」――ビックリマークが2つもついているんですから、すごいでしょう!! 

うれしいことに、10時開館の前からお待ちの方もいらっしゃいます。安藤さんと一緒に鄭重にお迎えし、重文「油滴天目」が重厚な光を放つロビーでは、「写真を撮っていただいて結構ですよ」と、うれしさの余りわざわざお声がけしたほどでした。

間もなく、台北故宮博物院元院長でお世話になったこともある馮明珠さん一行が到着、担当した長谷川祥子さんによるギャラートークのあと、館長室で1892年に始まる静嘉堂文庫の歴史をお話ししました。皆さんがもっとも興味をお示しになったのは、いま見たばかりの名物裂とともに、陸心源コレクション宋元版古典籍でしたので、去年の台湾国家図書館開館85周年記念シンポジウムを思い出したことでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

渡辺浩『日本思想史と現在』12

  そのとき『君たちはどう生きるか』の対抗馬 (!?) として挙げたのは、色川武大の『うらおもて人生録』(新潮文庫)でした。京都美術工芸大学にいたとき、『京都新聞』から求められて、就職試験に臨む受験生にエールを送るべくエッセーを寄稿したのですが、本書から「九勝六敗を狙え」を引用し...