2019年10月22日火曜日

静嘉堂のギンモクセイ3


残念なことに、多くのオマージュが寄せられた「入門 墨の美術」展は、先日終わっちゃいました。112日(土)からは「名物裂と古渡り更紗」展が始まります。キャッチコピーは、「静嘉堂で初の染織展! 国宝『曜変天目』も仕覆とともに出品!」――前評判も上々のようです。

なお、『名物裂と古渡り更紗』にちなむ僕のおしゃべりトークは11月17日(日)、タイトルは「饒舌館長口演す――絵画の表装ベストテン」です。
 ヤジ「ドサクサに紛れて自分の宣伝なんかやるな!!
ともかくもそれまでの間、静嘉堂文庫美術館は休館なんです。

しかし時々、我がギンモクセイは返り咲きをすることがありますので、来月その機会に恵まれたら、すぐ「饒舌館長」でお知らせすることにしましょう。もしダメだったら、来年を期待してお待ちくださいね。木の下道を上れば大噴水の奥、美術館と文庫のあいだに、世田谷区の保存樹木にも指定されているギンモクセイの名木が堂々と根をおろしています!!

0 件のコメント:

コメントを投稿

皇居三の丸尚蔵館「近世の御所を飾った品々」5

もちろん、中世に入れば山上憶良の歌は忘れ去られ、画家や鑑賞者に意識されることなく、記憶の残滓が脳内のどこかに沈殿しているに過ぎなくなっていたことでしょう。 しかし、憶良の歌のDNAだけは伝えられていたように思われてなりません。例えば 俵屋宗達の傑作「松島図屏風」(フリーア美術館蔵...