2019年4月1日月曜日

静嘉堂文庫美術館「春のコンサート」5


もっとも、ホルンは金管楽器ですが、角笛から次第に進化したためか、柔らかさと潤いに満ち、木管五重奏に加えられて用いられるそうです。

ホルン以外の皆さんは、楽器からリードの部分を外して、それだけを吹き鳴らしてくれましたが、みな葦で作られるそうです。「リード」を『広辞苑』で引くと、「簧[した]」を見よとあり、「簧」をを引くと、「舌」の意味で、楽器に装置する板状の薄片と出てきます。

それを聞いていて僕は、子どものころ作って鳴らした、マサキの葉の草笛を思い出しましたが、とてもよく似た音色なのです。もちろんそれで曲を演奏することはできず、ただ鳴らすだけだったのですが、音色にはどこか共通するものがあります。

0 件のコメント:

コメントを投稿

渡辺浩『日本思想史と現在』7

しかし渡辺浩さんは、先行研究が指摘した二つの点について、高橋博巳さんの見解が示されていないことが、やや残念だとしています。その先行研究というのは、大森映子さんの『お家相続 大名家の苦闘』(角川選書)と島尾新さんの『水墨画入門』(岩波新書)です。 僕も読んだ『お家相続 大名家の苦闘...