少年を啁[あざ]ける
青い葦毛の馬は肥え 金色の鞍光ってる
龍脳 糸に染み入って 絹の単衣[ひとえ]が香り立つ
ぴったり寄り添う美女たちと 玉のさかずき酌み交わしゃ
貧乏人が叫んでる 「クソッ‼ 天上の貴公子めッ‼」
誇って高殿 建築し 緑の竹を下に見る
真っ赤な鱗の高級魚 水底経[みなそこふ]釣り上げられる
乱れ咲く花その前で 時には微醺帯びながら
背にする金の弾丸で 飛び行く鳥を射落としちゃう
「生まれてこの方 人の世話 なんかになったことはない
なまめく妾[めかけ]が三百人 いや それ以上」と威張ってる
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