2018年3月23日金曜日

静嘉堂ロバート・キャンベルさん講演2


このとき、「歌川国貞展」の講演をお願いしたところ快諾をいただき、当日を迎えたというわけです。葛飾北斎をはじめとするこの時代の浮世絵師は、みな濃密な人間的交流によって結ばれる一つの文化圏のなかに生きており、それが彼らのすぐれた芸術を生み出す原動力になっているのだという結論は、まさに目からウロコでした。

お話のあと、僕も壇上に引っ張り出されて、トークショーとは相成りました。20分ほどでたしたが、実におもしろく、いつか機会があったら、もうちょっとゆっくりお話がしたいなぁという気持ちを、拭うことができませんでした。

僕も至文堂版「日本の美術」シリーズの1冊として、『北斎と葛飾派』を担当したことがあります。このときも北斎を孤高の天才とみる浪漫主義的見方に毒されていたことを、ロバートさんのお話によって改めて思い知らされました。

もっとも、北斎と曲亭馬琴との関係については、ちょっとキャンベル史観と通い合うような視点から、駄文を草したことがあります。皆さんにぜひ読んでほしいとお願いしたいところですが、ちょっとビビッてしまいます。なぜなら、それはハングルで発表されているからです(!?)
 

*当然「ロバート・キャンベル先生」とお呼びすべきところですが、幽明境を異にされた方のみ先生とし、お元気な方は「さん」づけとするという「饒舌館長」のルールにしたがったことを、お許しくださいませ。

 
 
 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

国華清話会「浦添市美術館」1

國華清話会特別鑑賞会「浦添市美術館」( 5 月 24 日)  僕も編集委員をつとめる東洋古美術雑誌『國華』と姉妹関係に結ばれる美術愛好クラブに國華清話会があり、 200 人ほどの会員で構成されています。毎年春秋 2 回、特別鑑賞会を開くのが恒例になっていますが、今年...