2018年2月13日火曜日

出光美術館「色絵」3


もちろん、まったくなかったわけじゃありません。伊万里にも鍋島にもちゃんと青磁の完器がのこっています。時代が下れば、波佐見でも立派な青磁が焼かれています。僕も戦前に焼かれたと思われる三田青磁の小皿を愛用しています(!?) 柿右衛門や大川内山鍋島藩の窯跡からは、白磁の陶片も出土しています。

陶片だけではありません。静嘉堂文庫美術館の山田正樹さんに聞いたところ、柿右衛門にも伊万里にも白磁の完器はたくさんあるそうです。しかし、これらをもって中国の逸品と対抗させるのには無理があることを、誰しも認めざるをえないでしょう。

ところが、この特別展に出陳されているような傑出せる色絵なら、充分中国の白磁や青磁、青白磁、また青花にチャレンジすることができるのではないでしょうか。あるいは、凌駕することも不可能ではないでしょう。こんなところから、僕は「色絵」こそ日本を象徴するやきものだと主張したい気分になったのです。割り切っていえば、中国のやきものは単色釉に最高のものがあり、日本のやきものは色絵に最高のものが求められるのではないでしょうか。


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