2018年1月11日木曜日

前方後円墳11


このような日本人のフレクシビリティーを考えれば、同じ墳墓である方墳と円墳を一つにくっつけちゃうことなど、大してむずかしいことではなかったにちがいありません。少し意地の悪い言い方をすれば、日本人のいい加減さということになりますが、「いい加減は好い加減」なんです!! 

そして重要なことは、単にくっつけただけじゃなく、そこに新しい表現、少し大げさな言葉を使えば、新しい文化が誕生しているということなのです。前方後円墳こそ、その嚆矢をなすものだと言いたいのです(!?)

このような合体ベクトルを形態論的にみれば、仙厓の「○△□」を基底で支えていた思想と結びつけたい誘惑に駆られます。あるいは、古代中国の「河図洛書」も無関係ではないかもしれません。しかしこうなると、もう誇大妄想、我田引水、牽強付会の類かもしれませんが、考古学の醍醐味はここにこそ存在するように思います。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

鎌倉国宝館「扇影衣香」4

          目出度い雪が彼方まで 驚くほどに降り積もり     目出度い雲が天上の 果てまで暗く してる けど     地上はまるで満月の 夜かと疑う明るさで     山には白雲 棚引いて きらめく朝日を 浴び てる よう     舞うがごとくに降る雪は ひらひら 散って...