2017年12月20日水曜日

静嘉堂文庫美術館「あこがれの明清絵画」<書芸>5


米万鍾「草書七言絶句」(№54

 霜降る林で酔った日は さらに山々美しく……

 風に揺れる葉 蝉の声 自然が奏でるハーモニー

 苔むす道を踏みながら 一人 杖つき遠くへと……

 どこまで行ったら最高の 秋を満喫できるやら



張瑞図「草書五言律詩」(№55

 碧き海 龍宮城へ通う道 お堂の向こうに青き雲浮く

 波の音 説教の声 共鳴し 雨の気配にしとる香煙

 山を背に生い立つ木々は鬱蒼と…… 流水あふれる渓の涼しさ

 無意識に俗世と比べて詩にうたう 心は澄んで涅槃の境地

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

不倫文化論1

 先に「謹賀新年」と題して、王安石の七言絶句「元旦」から今年の「饒舌館長」を始めたところ、この北宋を代表する士大夫詩人には誠に失礼なことながら、永井荷風『断腸亭日乗』の「一盗二婢三妓四妾五妻」まで行っちゃいました。さらに続けて書きたいと思いましたが、いくら何でも「謹賀新年」じ...