2017年4月16日日曜日

奈良国立博物館「快慶展」8


キャプションによると、如意寺の「地蔵菩薩像」の像内には、「<アン>阿弥陀仏」「巧匠<アン>阿弥陀仏」という銘があるそうで、その写真も展示されています。これまたキャプションによると、切れ長の目や、顎の張った肉づきのよい顔、肩幅の広い体型は、快慶の基準作ともいうべき京都・遣迎院の阿弥陀如来立像に近いそうです。

しかも、水晶でできた玉眼の押さえ紙には、快慶に宛てた手紙の包み紙が使われていたというのですから、これは快慶みずからの作にまちがいありません。延命寺さんには失礼ながら、行基菩薩の延命地蔵菩薩像とはちょっとわけが違うかも!?

 それはともかく、わが国で地蔵信仰が大変盛んになったこと、とくに地蔵菩薩が子供の守護神とされて「お地蔵さん」と呼ばれるようになり、しばしば子供の僧――小僧の姿に彫られることを、僕はとても興味深く感じるのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

横浜美術館「石内都展」と山口百恵2

坂道も、草原も、ドブ板横丁も、米軍に入りこまれたことによって仕方なく変らざるを得なかったあの街の、独特の雰囲気が、その写真の中では、陰となって表わされていた。哀しかった。恐怖さえ抱いた。 同じ街が見る側の意識ひとつでこんなにも違う。私の知っている横須賀は、これほどまで...