川瀬巴水は「サウダーデの風景版画家」と呼ばれるべきです!! しかしその理由はもう一つあります。モラエスが「芸術と文学」の章に、つぎのごとく書き記しているからです。
ふんだんに日本の土地をゆさぶって家屋を倒壊させる地震には、日本は家屋をふたたび廃墟から起こして打ち勝つことができる。芸術を破壊する激変には、日本も打ち勝つすべを知らない。毎日破壊に破壊を重ねて、それを救う希望を失くするほかなき有様である。日本に侵入する西洋文明の旋風が、この避くべからざる不快の不幸な原因だ。
モラエスも明治維新によって怒涛のごとく押し寄せた西欧文明が、日本の芸術を破壊したと見なす西欧知識人の一人でした。

0 件のコメント:
コメントを投稿