東京国立博物館「内山晋コレクション受贈記念『歌川広重 江戸のベストアングル』」<12月20日まで>
歌川広重――やはり江戸時代風景版画を代表する双璧ですね!! もちろんライバルは葛飾北斎です。いまは北斎人気の方が上回っているかもしれませんが、本展を発火点として広重リバイバルが起こることでしょう。あなたは広重派ですか? 北斎派ですか? 縄文北斎vs弥生広重といった感じかな(´艸`) 広重派であった脇本楽之軒先生の名著『日本美術随想』(新潮社)から、その一節を紹介しましょう。かつてアップしたことがあるようにも思いますが……。
失礼ながら貴君は北斎がお好きでしょうか、広重がお好きでしょうかと人にきいて見ることがある。これは長い間の経験から帰納し得た趣味試験の一方で、大抵の場合はずれッこない。気の毒なことに北斎の趣味はよくない、言い換えれば悪趣味の権化だ。北斎を再認識したのは西洋人で、その意味で西洋人は救われないと即断したくなるが、さればとて西洋人は皆が皆、北斎好きとは限らず、アメリカ人のフェノロサの如きは北斎の下俗の趣味を罵っている。

0 件のコメント:
コメントを投稿