今や此の九年間の戦争は勿論、それ以前にも溯って、日本国民が一大反省をせねばならぬ秋に直面して居るのではあるまいか、否一大天譴を蒙りつつあるのである、この天譴を緊ひしと肝に銘じて、あらゆる面に於いて各自が立直り、築き直さなければならない時ではあるまいか。
私は今白丸大澤邸の庭に立ちて冴えきった三日月を、銀河を、そして悠久の天体を仰いで無量の感慨に耽って居るのである。
これに続けて玉堂は、「八月十五日 玉音放送謹承」と題して、和歌二首を詠んでいます。
みことのりみ声をただにみ民われらこの身にききてひたにつつしむ
耳をうちし大詔おおみことのり畏かしこくも宣のたまわさぬ御声猶きき得しか

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