これほどリアリティにあふれながら、場所を特定することがむずかしいのです。つまりある典型が描かれているのです。それは歌舞伎の観客についても指摘できることにちがいありません。
彼らを見てください。楽しそうに飲んだり食ったりしながら歌舞伎を観ています。それは普通に行なわれていたことであり、歌舞伎の典型なのです。興味深いことに、この風習は現在の歌舞伎でも受け継がれています。すでにアップしたように、今年のはじめ「新春 寿 大歌舞伎」を堪能しました。尾上右近がすごくよかったのですが、そのとき桟敷席で、オッサン二人が一杯やりながら観ていたんです。
しかしこんなことが、かのロイヤル・シェークスピア・シアターで許されるのかどうか、とても興味を掻き立てられました。そこで河合祥一郎さんの『シェイクスピア 人生劇場の達人』<中公新書>を読んでみると、つぎのような一節が見つかりました。

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