サントリー美術館「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」<6月21日まで>
河鍋暁斎 (1831-89) は、幕末から明治という大きく変わる時代を生きた絵師でした。 明治政府が推し進めた西洋化と近代化は、伝統的な創作の世界にも大きな影響を及ぼし、絵師たちを取り巻く社会 経済構造は大きく変化しました。
武家の庇護を受けてきた狩野派の絵師たちの大半が仕事を失い困窮する一方、 浮世絵師のなかにはいち早く時代の流れに乗って、精力的に活動を続けた者が何人もいました。 暁斎もまた、この社会的変容を敏感にとらえて、既存の枠組みにとらわれない新たな表現を追求し続けました。
その精神は、現代においてもなお、文化や価値観の多様性を考える上で示唆に富んでいます。 暁斎の作品世界は、軽妙な戯画から精緻な仏画まで幅広く、動物・人間・妖怪 神仏といった多彩なモチーフが登場します。

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