前年の1982年、生まれてはじめて僕は、国際シンポジウムなるものに参加して拙い発表を行ないました。ボストン美術館日本ウィング完成記念国際シンポジウムですが、たくさんの日本人研究者と一緒に参加したので、まるで団体旅行のような感じでした。
しかし2回目の今回は、日本人の発表者が少なく、心細いことこの上なかったんです。そんな僕をギッターさんは、とても親切に迎えて下さいました。英語のたどたどしい僕も、不安を覚えることは絶えてありませんでした。
恥ずかしい内容でしたが、お陰で発表を無事終えることができました。そのあとでギッターさんにほめていただいたことが、どんなにうれしかったことでしょう。日本美術史研究者として、国外に出ても何とかやっていけそうな自信がチョッと芽生えたのも、ひとえにギッターさんの温かい思いやりによるところでした。

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