画題空欄の一図をみると、雪のなかで確かに馬がイヤイヤをしているじゃ~ありませんか。この韓愈の七言律詩であることは、いささかも疑いありません。韓愈は儒教を尊んだ中唐の文章家にして詩人、詩にある「上奏文」とは、仏教信者の憲宗に奉った「仏骨を論ずる表」のことです。韓愈はこの詩を姪孫てっそん、つまり次兄・韓介の孫である韓湘かんしょうに贈ったのです。
このとき韓愈は52歳、韓介は26歳でした。韓愈は自分の生き方に誇りを感じつつも、韓湘にはこんな人生の悲哀を味わってほしくない――という気持ちを込めたにちがいありません。ちなみにその後神仙の術を学んだ韓湘は、有名な八仙人の一人に数えられるようになりました。
0 件のコメント:
コメントを投稿