これまた大好きな酒場俳人・吉田類さんと下川さんが対談したら、どんなにおもしろいことだろうと想像したのは、第5章「高尾山登山に没頭した先に駅ビール」を読み終えたときでした。もちろんお酒+低山登山――とくに高尾山の双璧であるお二人だからです。
第6章「70歳が待ちきれない路線バス旅」のコラムは高田馬場の「馬場中華」――これも絶品ですが、上野アメ横の「アメ横中華」の方がガチ中華という感じが強いかな? 少なくとも僕の大好きな中国や台湾の夜市中華に近い感じがします。
最終章「尾崎放哉。小豆島ひとり酒」には、「自由律俳句+お酒」のこれまた双璧ともいうべき種田山頭火の代表句「分け入っても分け入っても青い山」」が引かれています。その秀逸なるパロディ「わけいってもわけいってもきかぬつま」――つまり「訳言っても訳言っても聞かぬ妻」を教えて下さったのは、去年追悼の辞を捧げた高階秀爾先生でした。
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