『近世日本社会と宋学』は研究書ですから、やや手ごわい感じを免れません。それはチョッと……と躊躇する向きには、『日本政治思想史 十七~十九世紀』(東京大学出版会 2010年)の方をおススメしましょう。
渡辺浩さんがあとがきに、「本書は、この主題に関心はあるがその専門の研究者ではない、その意味で『一般』の読者のために、十七・十八・十九世紀の簡略な通史を提供することをめざして書いた」と述べるとおりの一書ですから……。それでも476ページありますから、これまた拾い読みから始めて一向にかまわないと思います。
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