この興味尽きない光琳の傑作が、いよいよ14日から始まる後期にお披露目となります。僕は口演を始める前に、特別拝観をお許しいただき、光琳の夢中世界へそっと忍び入ったことでした。そして小さな図版ではよく分からなかった点や、箱書・添幅などについても新知見を得ることができたんです。
いつか鮮明なイメージとともに紹介できる日が来ることを、それこそ夢見つつ、今日は「光琳と能」の一部を引用して、それに代えることにしましょう。もちろんこの拙論は、『琳派 響きあう美』(思文閣出版 2015年)に収めてあります。
愛用する『能・狂言事典』(平凡社 1987年)から、「高砂」の「鑑賞」を引用することにしましょう。 編者のお一人である羽田昶さんは、能謡曲にまったく無知であった僕を親切に教導してくださった恩人です。 「光琳と能」「宗達と能」といった拙論をまとめることができたのも、ひとえに羽田さん...
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