もとは一巻の巻子装と考えられ、静嘉堂本以外にも18件が確認されているが、いずれも『和漢朗詠集』下巻の断簡であり、上軸と下軸の間に該当する。
本作の「太田切」という通称は、上軸巻末の跋文から、京都所司代をつとめた掛川藩主・太田資愛すけよし(1739~1805)が旧蔵したと考えられることに由来する。明治時代になり、上軸は田中光顕(1843~1939)、下軸は図案家・岸光景(1840~1922)が所蔵していたが、彌之助が入手したと考えられている。
「僕の一点」は渡辺始興の「木蓮棕櫚図」 双幅 (文化庁蔵)ですね。選んだ理由は、15年ほどまえ僕が『國華』1405号に紹介した作品だからです。とても 思い出 深い始興の傑作だからです。というのは、その 20年以上も まえ京都に 住まわれる 古美術商の 方から、親切にも 手元に...
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