唐寅「猫を責む」
書斎のともし火 掻き立てて アワビのさかずき脇に置き
やさしい言葉でジュンジュンと 我が愛猫に意見する
「たとえばネズミがあんなにも 勝手に騒いでいるときに
座って魚のごちそうを パクつくオマエは何様だ?
目を合わさずに皿の餌えさ ヨダレ垂らして盗み見て
腰をかがめて布団へと…… カマクラ作って寝てばかり
縁へりから大きなシッポ出し 蛇のごとくに動かして……
オマエの好きなマタタビを これまでみたいにゃやらないぞ!!」
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