お手紙を読みながら、武田さんに対する尊敬の念が改めて高まるとともに、目頭が熱くなるのを禁じえませんでした。
蘭さんはこの授賞式に武田さんの代わりに、いや、武田さんの魂魄とともに臨まれました。それを事前に聞いていた僕は、どうしても鹿島美術財団美術講演会のあと駆けつけて、蘭さんに心からお悔やみの言葉と、生前受けた学恩への真率なる感謝を直接捧げたかったのです。しかし遺影をいだく蘭さんを前にすると、言葉が詰まってしまい、気持ちの半分もうまく伝えることができませんでした。
実はさる 3 月 29 日の土曜日、この「桜 さくら SAKURA 2025 」展にちなんで、「桜を描いた名品佳品 饒舌館長ベストテン」と題する講演を、いや、口演をやらせてもらいました。会場は山種美術館から歩いてすぐのところにある國學院大學院友開館、足元のよくないなか、 1...
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