2021年9月6日月曜日

火酒11

3日前に仕込んで発酵させたライ麦のもろみから、6時間かけて、約58400ミリリットルのサマゴンを醸すパーベルさんの作業工程が、とても分かり易くレポートされています。ロシアでは、2002年に自家消費用サマゴンの製造が合法化され、リードにあるように、現在では趣味として大変人気を集めているそうです。

「ウォッカが簡単に手に入る現在、酒が欲しいからと造る人はほとんどいません。みな酔いたいからではなく、多彩な香りや風味の追求に魅了されているんです」と、パーベルさんは語っています。事実、パーベルさんもしずくを数分おきにグラスにとって鼻を寄せ、目を閉じ、研ぎ澄ました感覚で色や香りを確かめています。もう趣味人というより、杜氏そのものです。

 

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出光美術館(門司)「琳派の系譜」9

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