2021年8月23日月曜日

火酒1

 

 火酒[かしゅ]=アルコール分が多く、火をつけると燃えるほど強い酒。ウオッカ、ウィスキー、ジンなど蒸留酒の類――と小学館版『日本国語大辞典』に書かれています。しかし、例として洋酒ばかりを挙げ、我らが焼酎を無視しているのは、『日本国語大辞典』と名乗りながら、配慮が足りず、不備のそしりを免れません。小学館さん、改訂版を出すときは、是非「焼酎」を加えていただきたいと存じます() 

それはともかく、こんな説明を読まなくたって、下戸の方でも「火酒」と見れば、直感的に強い酒であることが分かるでしょう。漢字が有する偉大なイメージ力のお陰です。もっとも、「焼酎」にも「焼」という漢字が入っていますが、「火酒」の方が圧倒的に鮮烈な感じを燃え立たせてくれます。

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