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2021年5月1日土曜日

サントリー美術館「ミネアポリス美術館 日本絵画の名品」2

 


「僕の一点」は6曲1隻の「阿国歌舞伎図屏風」ですね。中心をなす阿国歌舞伎の舞台が、左半分に大きくとらえられています。お馴染みの男装した阿国が、茶屋のおかかに戯れかかる「茶や遊び」のシーンです。

カタログ解説を担当した池田芙美さんは、舞台背後の囃子方女性たちの姿が、「歌舞伎図巻」(徳川美術館蔵)や「遊女歌舞伎図」(出光美術館蔵)のそれらと酷似しており、先行する初期歌舞伎図から図様摂取を行なっていることを指摘しています。

また、遊女に抱きつく男や、誘惑しようとする男たちとそれに応える女たち、桜の木の下で踊り狂う人々など、舟木本「洛中洛外図屏風」(東京国立博物館蔵)や個人所蔵の「花見遊楽図屏風」が、イメージ・ソースとして使われていること、つまり岩佐又兵衛工房の粉本を利用することができた絵師の彩管になる可能性を提示しています。すべて肯綮にあたる指摘だといわねばなりません。

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